コラム
2016年05月31日
膣圧は上げられる!悩むだけは止めてまずは測定を
「膣がゆるくなった」とパートナーからいきなり言われても傷つきますが、不満を口にしないまま他の女性に目を向けられてしまったらもっとショックかもしれません
膣圧の低下は自分ではなかなか気がつかないため、客観的な数字で平均と比較できたら便利だと思いませんか?
膣の締りが気になったら膣圧を測ってみよう!
膣の締りの良し悪しについて、きちんと基準を置きながら話している人は少ないのではないでしょうか?
おそらく主観できつい、ゆるいという話をしているはずです。もちろん、パートナーが「以前と比べてゆるくなったような気がする」というときは、以前の締り具合が基準となっているのですから、出産や加齢の影響で本当にゆるくなっていることが考えられます。
しかしそれ以外の場合は、本当にゆるくなったのか、どのくらいゆるくなったのかがはっきりしないため、ただ悩み続けるだけになってしまいます。
そんなときは膣圧を測定してみるといいです。実際の膣圧と平均値を比較することができます
本当に悩まなければならないレベルかどうかがはっきりし、適切な治療も受けられます。
ゆるくなった膣圧をアップさせる方法は?
膣圧を上げ、締りをよくする方法は大きく分けて次の4種類です。
1)膣縮小手術
膣圧を上げるために、膣壁の緩んだ部分を切除して筋肉を引き締める方法です。
効果は高いもののダウンタイムが1カ月半ほどと長く、出産時にもリスクがあるため、将来的に出産する予定のある方にはおすすめできません。
2)超音波(ウルトラヴェラ)や高周波(ビビーブ)治療によるコラーゲンの増殖
超音波や高周波を当てることにより、膣壁のコラーゲンを増殖させ、ふっくらと若返らせる方法です。麻酔が必要なくダウンタイムもないため、出産を控えた人でも気軽に受けられます。
ただし、効果の持続期間が1年から1年半程度のため、定期的に受ける必要があります。
3)フィラー挿入
膣壁の内部にゼリー状のフィラーを挿入することによって膣内をせまくする方法です。触れてもわかりにくい自然な仕上がりが魅力です。
ただし、注射になりますので注入後のダウンタイムが数日あります。また、婦人科での診察時に、エコーなどの画像で見えることがあります。
4)磁気治療(ペルビックトレーナー)
磁気を使って膣周辺の筋肉を強制的に運動させ、筋力アップを図る方法です。
服を着た状態で椅子に座ったまま治療でき痛みもありませんので、気軽に始められる治療です。効果を持続させるには、定期的に通っていただく必要があります。
いちばんおすすめの治療法は?
将来的に出産を希望している方は、いくら効果が高くても、出産時にリスクのある手術は避けた方がよいでしょう。
周りに知られにくく、ダウンタイムが少ないことを重視すると、Ultra Vera(ウルトラヴェラ)という最新の治療法がおすすめです。これまで前立腺の治療に主に用いられていた高密度焦点式超音波治療法HIFUを婦人科領域に初めて用いた機器で、これまで最も効果的だと言われていた高周波治療器ビビーブ以上の効果が期待できます。
どの治療が適しているかは、将来の妊娠の有無や現在のゆるみの程度、ご年齢などによって様々です。何を選んだらいいかわからないという方も多いですので、お気軽にご相談にいらしてください。総合的に判断させていただき、もっともお勧めの治療をご提案できるかと思います